『Live At The Lighthouse』Elvin Jones

コンプリート・ライヴ・アット・ザ・ライトハウス

コンプリート・ライヴ・アット・ザ・ライトハウス

Jazzファンの間では通称「魚のエルヴィン」または「魚ジャケ」と呼ばれている。
ジョーン・コルトレーン・グループで名を馳せたパワフルドラマー=エルヴィン・ジョーンズがリーダーを務め、1972年9月9日、カリフォルニアのハーモス・ビーチにあるクラブ=ライトハウスでライブ録音された作品。
長らく廃盤で中古市場では2枚組で5,000円近い値段がついていたけど、やっとリイシュー版が限定発売された。先輩の薦めで購入した。
<感想>
情け容赦の無い硬派な演奏を2枚続けて聴いたらぐったりしてしまった…。
本作を聴くまで、デイブ・リーブマンとスティーブ・グロスマンという2人のsax奏者については全く知らなかったけど、2人とも本格的でかなりかっこいい!
コルトレーンを思わせる幾何学的なソロフレーズを凄い音圧で次から次と浴びると「もう好きにして〜」と自虐的な気分になってくる。
2人のsax奏者のソロを煽るエルヴィンの怒涛のドラムも途中から手が付けられない状態になり、混沌とした世界に突入していく。
そんなカオスの中で一人クールに演奏するベースのジーン・バーラも渋くてかっこいい。
とにかく4人の鬼気迫る演奏についていくことで精一杯。
ちょっと気を抜くと簡単に打ちのめされてしまう。
凄いアルバム。