スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学
財の価格決定プロセスについて書かれている。
題材が身近なもので分かり安いため、さくさく読めるがそれほど感動するものは無い。
大量に財(本書ではプラズマテレビを使って説明)を生産することにより、1台あたりの生産コストが下がるといったことを図とグラフをもとに数ページに亘って記述している点には多少飽きてしまう。
子供じゃないんだから、感覚的に分かるでしょそんなの…。
尚、問題の「スタバ」の章には全く賛成出来ない。
本書で書いてあることを簡単にまとめると、グランデの方がショート(本体価格200円以上)対比、100円のコストアップで量が2倍になっているので、グランデの方が買うメリットがある。
コーヒーは温かいうちに飲みたい、休みの僅かな時間で飲みたい、そもそもスタバで払うお金をコーヒー代だけでなく場所代として考えている等、さまざまな制限を完全に無視し、僅かなコストアップで量が2倍になるので、グランデを買う方が良いというロジックには到底賛成出来ない。
この例えが、温かいコーヒーではなくて、劣化することの無い蓄積可能な財であれば話は分かるが…。
個人的にはスタバでは絶対Sだ!!
- 作者: 吉本佳生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/09/14
- メディア: 単行本
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